【2025年最新版】葬儀費用の平均はいくら?事例つきで解説!

いざという時、気になるのは「葬儀費用」

「葬儀にいくらかかるのか」──これは、身内に不幸があったとき、多くの人が真っ先に頭に浮かべる不安のひとつです。
普段の生活ではあまり考えることのない「お葬式の費用」。

でも、いざというときは突然やってくるもの。準備ができていない中で、短時間のうちに数十万円、場合によっては100万円以上の出費を求められる場面も少なくありません。

とくに近年は、高齢化や核家族化が進むなかで、「できるだけコンパクトに、負担の少ない形で見送りたい」という方が増えています。そうした背景から「家族葬」や「火葬式」といった、従来よりも小規模な葬儀の選択肢も広がってきました。

とはいえ、「安く済ませたい」だけで葬儀を選んでしまうと、後悔してしまうケースもあります。

たとえば見積もり時には安かったのに、追加料金がどんどんかかって最終的には高額に……ということも実際によくあります。逆に、費用をかけたことで「きちんと送れた」「納得できた」と心が落ち着いたという声もあります。

つまり、葬儀の費用に“正解”はありません。

大切なのは、「自分たちにとって納得できるかどうか」「無理なく支払えるかどうか」ということです。

そのためにも、ある程度の知識と相場感を持っておくことが、結果的に自分たちに合った葬儀を選ぶ手助けになります。

この記事では、葬儀費用の「平均的な金額」や「内訳」、費用を抑えるための工夫まで、これから葬儀を検討するうえで役立つ情報をできるだけわかりやすく紹介していきます。

「だいたいこのぐらいかかるのか」「自分の家の場合はこういう形がよさそうだな」と具体的なイメージが湧くことで、ご家族の大切な時間を、安心して迎えられるように──そんな思いを込めてお届けします。

一般的な葬儀費用の相場は?

葬儀費用は、選ぶ葬儀の形式や地域、会場、参列者数などによって大きく変動します。

そのため「平均いくらです」と一言で言い切ることは難しいのですが、あくまで全国的な目安として、一般葬(通夜・告別式を含む通常の葬儀)の費用は 約120万~200万円程度 が相場とされています。
これは日本消費者協会(「第12回 葬儀についてのアンケート調査」(調査:日本消費者協会))など複数の調査結果をもとにした金額で、式の規模や内容によって上下します。

最近では、親族のみで行う小規模な「家族葬」や、通夜・告別式を行わず火葬のみを行う「火葬式(直葬)」を選ぶ人も増えており、これらは 10万円〜100万円前後 で収まるケースもあります。

下記は、葬儀の形式別におおよその費用感をまとめた表です。

葬儀の形式 費用の目安 特徴
一般葬 約150万〜200万円 通夜・告別式を行い、参列者も多め
家族葬 約50万〜120万円 親族中心で規模が小さい
火葬式(直葬) 約10万〜30万円 式は行わず、火葬のみ

「一般葬」は従来型の葬儀で、地域の習慣や親族・関係者が多い家庭ではまだ主流ですが、都市部では「家族葬」や「火葬式」を選ぶ人も増加傾向にあります。

たとえば、火葬式であれば最低限の費用に抑えることができますが、お坊さんへのお布施や納骨先、遺影写真の準備など、あとから別途費用がかかることもあります。一方で家族葬は、通夜や告別式も行えるため「しっかり見送りたいけれど、費用は抑えたい」という人に選ばれています。

また、「費用が高い=立派な葬儀」とは限りません。大切なのは、どの形式がご家族の意向に合っているか、そして無理のない範囲で行えるかという点です。

葬儀費用の内訳とは?どこにお金がかかるの?

●葬儀費用の主な内訳

【1】基本葬儀一式費用(30万円〜80万円)

式場使用料・祭壇設営・棺・骨壺・遺影写真・ドライアイス・人件費など、葬儀を行うために必要な基本的な費用です。葬儀社によってはパックプランになっており、内容がわかりやすくまとめられていることもあります。

【2】宗教者への謝礼(お布施)(5万円〜50万円)

お坊さんや神主、神父など、宗教者に対するお礼です。金額は宗派や地域、読経の有無、戒名のランクによって大きく異なります。「お気持ちで」と言われることが多いですが、目安はあらかじめ調べておくと安心です。

【3】飲食接待費(2万円〜20万円)

通夜ぶるまいや精進落としなど、参列者にふるまう料理の費用です。人数が多ければそれだけ費用も増えます。最近では家族葬などでこの部分を省略する家庭もあります。

【4】返礼品・香典返し(5千円〜1万円 × 参列者数)

参列のお礼として渡す返礼品や、香典をいただいた方への香典返しの費用です。人数が多い場合は大きな負担になることも。

【5】火葬費用(数千円〜2万円程度)

火葬場の使用料です。公営か民間か、地域によって差があります。公営火葬場が無料または格安で利用できる自治体もあります。

【6】搬送費用(1万円〜数万円)

病院から自宅や安置所、安置所から式場・火葬場などへの搬送にかかる費用です。距離や時間帯、回数に応じて追加費用が発生する場合があります。


●家族葬60万円のモデル内訳(例)

以下は、10名程度の家族葬を想定した場合の一例です。

項目 金額(概算)
基本葬儀一式費用 35万円
お布施 10万円
火葬場費用 1万円
返礼品・飲食 8万円
搬送・その他 6万円
合計 約60万円

※あくまで目安であり、地域や式場、葬儀社によって異なります。


このように、葬儀費用の内訳は多岐にわたりますが、すべてが必ず必要というわけではありません。たとえば、「お布施を頼まず無宗教で行う」「返礼品や食事を省略する」など、ご家庭の考え方や事情に合わせてカスタマイズできる部分もあります。

葬儀費用を左右する3つのポイント

葬儀費用にはある程度の相場がありますが、実際には「同じように見える葬儀」でも、費用に数十万円の差が出ることもあります。
その差を生み出す主な要因は、以下の3つです。


【1】参列者の人数

参列者が多ければ多いほど、飲食や返礼品、式場の広さなどにかかる費用も増えます。
特に、通夜ぶるまいや精進落としなどの料理代は人数に比例するため、数十人規模の一般葬では20万円以上になることも珍しくありません。
一方で、10名以下の家族葬であれば、飲食を最小限にしたり、返礼品を用意しないという選択も可能です。

ポイント1:どこまでの人を呼ぶかを考えることが、費用調整の第一歩。


【2】宗教儀式の有無と内容

お坊さんに読経をお願いしたり、戒名をつけてもらう場合は「お布施」が必要になります。
この金額は決まっておらず、「お気持ちで」と言われることが多いですが、実際の相場としては 5万円〜30万円前後。戒名のランクによっては50万円以上になることもあります。

最近では、無宗教葬を選んで宗教者を呼ばない家庭も増えています。
また、読経はしても戒名は不要とするなど、内容を柔軟に調整することも可能です。

宗教に熱心な家族・親族がいる場合は、相談しておくことも、スムーズに葬儀を進めるのに重要なポイントといえます。

ポイント2:宗教儀式に対する考え方を家族で話し合っておくと安心。


【3】葬儀の場所・プランのグレード

同じ「家族葬」でも、式場の場所や設備、選ぶプランによって費用が大きく異なります。
たとえば、豪華な祭壇や生花装飾、ハイヤー送迎などを含んだプランを選べば、その分費用は高くなります。
逆に、直葬(火葬式)や簡易的な会場を利用することで費用を抑えることもできます。

葬儀社によっては、数十万円台から始まる「定額パックプラン」を用意しているところもあり、内容と金額が明確なので安心です。

ポイント3:「何にこだわりたいか」を明確にすれば、必要な費用が見えてくる。


まとめ:費用に差が出るのは“選択”の部分

葬儀費用は、「形式」や「地域」による違いもありますが、何よりも「どんな送り方をするか」というご家族の選択によって大きく変わります。
逆に言えば、事前に希望や優先順位を整理しておくことで、無理のない範囲で納得のいく葬儀が実現しやすくなります。

次の章では、「費用を抑えるための具体的な工夫」について紹介します。
「できるだけシンプルにしたい」「最低限でよい」など、希望に応じた考え方のヒントになれば幸いです。

葬儀費用を抑えるコツ・考え方

「できるだけ費用は抑えたい。でも、きちんとしたお別れはしたい」
これは、葬儀を考える多くの方が感じる正直な気持ちではないでしょうか。

葬儀は“人生最後のセレモニー”とはいえ、無理をして費用をかけすぎてしまうと、残された家族の生活に負担がかかることもあります。
ここでは、必要な部分にはしっかりとお金をかけつつ、不要な出費を抑えるための工夫や考え方をご紹介します。


【1】小規模な形式を選ぶ

最もシンプルに費用を抑える方法は、「火葬式(直葬)」や「家族葬」などの小規模な形式を選ぶことです。
火葬式であれば、式典を行わず火葬のみで見送るスタイルのため、10万〜30万円程度で収まるケースもあります。

家族葬も、参列者を親族中心に絞ることで、料理や返礼品、式場の規模などを抑えることができます。
「静かに、ゆっくりお別れしたい」という方に選ばれることが多いスタイルです。

実は、私もこの方法を取りました。「家族葬」は本当に、故人とゆっくりお別れできるものだと実感しています!


【2】セットプランを活用する

葬儀社によっては、祭壇・棺・骨壺・人件費などがひとまとめになった「定額セットプラン」を用意していることがあります。
パッケージ化されているため、費用の内訳が明確で、追加料金も発生しにくいのが特徴です。

例えば「火葬式プラン 〇〇万円(税込)」のように、初めての方でも選びやすい設計になっています。
また、複数のプランから自分に合ったものを選べる点もメリットです。


【3】お布施・戒名の考え方を見直す

宗教儀式を重視しない方であれば、無宗教での葬儀や、僧侶の派遣サービスを利用することで、費用を抑えることができます。
お布施の金額は宗派や地域で異なりますが、事前に「どのくらいの費用を想定すればよいか」を相談するのもひとつの方法です。

また、戒名にこだわらず俗名で送りたいという選択をされる方も増えており、その分の費用を抑えることも可能です。


【4】返礼品や料理の調整

参列者が少ない場合は、返礼品や精進落としの料理を省略・簡素化することも検討できます。
最近では、「食事なし」「返礼品なし」のプランを選ぶ方も多く、「コロナ禍以降の新しい葬儀のかたち」として定着しつつあります。

大切なのは、人数に合った内容に調整することです。


【5】公営斎場や火葬場を利用する

地域によっては、自治体が運営する公営の斎場や火葬場を利用することで、式場費や火葬料を大きく抑えることができます。
民間と比べると数万円〜十数万円の差が出ることもあるため、地元の施設の有無を調べておくとよいでしょう。


まとめ:無理なく、納得できるかたちを選ぶことが何より大切

葬儀は、決して「高ければ良い」「安ければ不安」なものではありません。
大切なのは、限られた予算のなかで、故人を想い、家族が納得できるかたちで送り出すことです。

そのためにも、葬儀社に相談する前に「どんなことにこだわりたいか」「省ける部分はどこか」を整理しておくと、スムーズに進みます。

ケース別:実際にかかった葬儀費用の例

葬儀費用は、ご家族の希望や地域の習慣、式の規模などで大きく変わります。
ここでは、代表的な3つのケースを紹介し、それぞれの費用感と特徴を具体的に見ていきましょう。


ケース1:家族葬(約10名程度)

  • 費用の目安:約60万円

  • 内容の特徴:親族中心で小規模に行う葬儀。通夜と告別式を簡素に行い、式場も小さめのところを利用。

  • 費用の内訳例:基本葬儀一式35万円+お布施10万円+火葬料1万円+返礼品・飲食8万円+搬送費6万円程度。

  • ポイント:参列者が少なく、飲食・返礼品を必要最低限に抑えているため、費用を抑えつつ丁寧に見送れる。


ケース2:火葬式(直葬、約3名程度)

  • 費用の目安:約20万円

  • 内容の特徴:式典を行わず、火葬のみのシンプルな形。親しい家族のみで静かに見送るスタイル。

  • 費用の内訳例:基本料金15万円+火葬場費用2万円+搬送費3万円。

  • ポイント:最も費用を抑えられる形式。宗教者を呼ばないケースが多いが、必要に応じてお布施を加えることも可能。


ケース3:一般葬(約40名程度)

  • 費用の目安:約180万円

  • 内容の特徴:通夜・告別式をしっかり行い、地域の知人や友人も招待。式場は中規模から大規模を使用。

  • 費用の内訳例:基本葬儀一式80万円+お布施20万円+火葬料2万円+返礼品・飲食40万円+搬送費8万円程度。

  • ポイント:参列者が多く、料理や返礼品が増えるため費用が高額になる。伝統的な形式を重視する場合に選ばれる。


まとめ

このように、葬儀費用は「誰を呼ぶか」「どんな形式で行うか」「どこまで費用をかけるか」によって大きく変わります。
事前にこのような実例を知っておくことで、「自分たちはどのくらいの規模でどんな葬儀をしたいか」というイメージが湧きやすくなります。

大切なのは「気持ち」と「納得できる費用」

葬儀は、人生の中でも特に大切なセレモニーのひとつです。
しかしながら、その費用については「高額でどうしよう」「何にどれだけかかるのか分からない」と不安に感じる方も多いのが現実です。

葬儀費用の相場や内訳、費用を左右するポイント、そして費用を抑える工夫や実例をご紹介してきました。
それらを通して伝えたい一番大切なことは、「葬儀にかける費用の多さが良し悪しを決めるわけではない」ということです。


「費用=愛情」ではない

葬儀費用が高いからといって、それが必ずしも故人やご家族への深い愛情や敬意の証明になるわけではありません。
逆に、費用を抑えても心のこもった見送りができることも多くあります。

大切なのは、ご家族が「これで良かった」と納得できること。
そして、故人への感謝の気持ちや思い出をしっかり伝えられるかどうかです。


事前に費用を知っておく安心感

葬儀の準備は急を要するため、準備不足や費用面の不安が大きくなりがちです。
だからこそ、今回ご紹介したように「葬儀費用の相場や内訳」を事前に知り、イメージを持っておくことが非常に重要です。

そうすることで、葬儀社との相談やプラン選びもスムーズに進み、余計なトラブルや後悔を避けられます。


自分たちに合った葬儀を選ぶ

費用だけでなく、形式や規模、宗教儀式の有無なども含めて、ご家族の意向を尊重しながら葬儀の形を決めていくことが大切です。
今は、家族葬や火葬式など多様な選択肢がある時代。
「周囲の目」よりも「自分たちがどう送りたいか」を軸に考えることをおすすめします。

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